・施工管理ってどんな仕事をしているの?
・きつい、ブラックと言われているけど本当なの?
・自分に施工管理って向いているのかな?
この記事ではそんな疑問を解決します。
施工管理の仕事は高収入と安定であるメリットを裏腹に、きついやブラックなどと言われることもあります。
ただ基準は人によって様々であり、基準を作る人のしている仕事によってもイメージは異なります。
そこでこの記事では一切の主観的感想を除き、ただ仕事内容を記載しています。
これにより実際の仕事内容や生活スタイルを知り、それぞれの判断基準で見ていただければと思います。
ぜひ最後までご覧いただき、就職や転職の参考にしていただければと思います!
【仕事内容】現場の全てを管理
始めに仕事内容ですが、基本的には工事現場に常駐して現場の運営を行います。
現場のこれをやる!といった決まりはなく、現場を管理する上でのほぼ全ての仕事を職員で分担して行います。
基本的には現場に行って巡視や技術指導を行う仕事と、事務処理作業の2つに分けられます。
具体的な仕事内容は以下の通りです。
- 工程管理
- 資材管理
- 品質管理
- 安全管理
- 労務管理
- 積算管理
大まかに分けてこれほどあり、実際にやる業務はこれらをさらに小分けにして複数存在します。
どの仕事も現場管理と事務処理それぞれあるので、ずっと室内にいて仕事ができるものではありません。
次はそれぞれを詳しく見ていきましょう。
工程管理
現場の進捗を管理する仕事です。
工事は期間が決まっており、発注者(お客様)の定めた期日までに工事を終わらせなければなりません。
そのためどの作業を何日かけて行うか、また現在の進捗はどのくらいかを常に把握しなければいけません。
時には工事が遅れてしまえば改善する何かを考えて提案する仕事も必要です。
資材管理
工事で使う資機材や工具などの管理を行います。
資材の受入れ日・返却日の立ち会い対応を始め、保管する資材の適切な管理をしなければなりません。
工具が錆びてしまったり盗難にあってしまわぬよう、保管方法を現場ごとに工夫する必要があります。
工事の進捗に合わせていつまでにどのくらいの数量が必要なのか業者と打ち合わせを行うのも必要な業務です。
品質管理
お店では商品や食べ物が売り物になりますが、工事現場では道路や建築物が売り物になります。
その売り物をいかに高品質に欠陥なく作り上げるかが施工会社の品質力につながるのです。
具体的には天候を把握して雨に弱い作業を調整したり、傷が付きやすいものは適切な養生を行い安全な工法で作業することを技術指導します。
品質が良ければ会社の評判が上がり売上にも繋がります。
安全管理
安全は作業員の命を守ることにつながる最も優先すべき仕事です。
現場の地形や天候などあらゆる要因を把握して作業ごとに存在する危険の芽を事前に潰しておく必要があります。
その他、有資格者の適切な業務配置と法律に従った作業方法を定めなければなりません。
そのためには膨大な法律を熟知しておくことも仕事の一つになります。
労務管理
現場のことだけではなく職員や作業員の就労関係についても施工管理の仕事になります。
作業を進めることばかりに気を取られ、休みがまったく無ければそもそも法律違反になります。
最近では時間外作業の規則も厳しくなってきているので、必要な職員の数と仕事に要する時間を前々から予測した行動が必要です。
時間外と休日出勤が多い施工管理業界ですので、自分のマネジメントも必要な仕事になります。
積算管理
受注金額をどのように使用するかを常に管理する仕事になります。
工事を請け負った際の金額はその工事に従事する職員が全て管理しなくてはなりません。
工事が始まる前に予算を作成したり、工事が始まった後も資材の購入や時間外の人件費など常にお金の動きを見ておく必要があるのです。
もちろん赤字にしてはいけないので、どう利益を出すか考える必要があります。
職員の仕事の役割分担
施工管理の仕事はかなり多いことがわかったと思います。
この業務をさすがに1人で行うわけではなく、職員で分担して行うことになります。
次は職務による仕事の違いを見ていきましょう。
現場代理人の仕事
現場代理人はその現場の最高責任者であり、社長の変わりという代名詞でもあります。
したがって基本的には全ての仕事を行います。
ただそれだとパンクしてしまうので、他の職員に仕事を割り振り管理職のごとく現場の長として君臨します。
基本的には「積算管理」「労務管理」「工程管理」の仕事が多く、どちらかといえば事務作業メインになることが多いです。
しかし、品質や安全に何か問題があれば現場代理人の責任となるので、やはり全てに目を向けておく必要があるのです。
時には業者の社長とやりとりを行い、委託金額の交渉なども行うことが必要です。
仕事量と責任が多いですが、社長のような仕事ができて全て自分に決定権があるのが代理人の特徴です。
安全責任者の仕事
主に「安全管理」をメインに仕事をするのが安全管理者です。
基本的には現場を巡視し危険箇所の排除や指導を行い、無災害の達成に尽力します。
その他、法律に基づいた機関への提出物の作成や、安全啓発資料の作成なども仕事の1つです。
現場代理人が最高責任者とはいえ、安全管理の責任は安全管理者に委任されるでしょう。
技術担当者の仕事
基本は現場に向かい、「品質管理」や「工程管理」、「安全管理」を行うのが仕事です。
とはいうもののほぼ施工管理の何でも屋というのがしっくりくる言葉なくらい仕事の範囲は広いです。
現場代理人の補助的な役割という位置づけにもなります。
現場を見て進捗を確認し、事務所で次の日の準備を整える。
毎日この繰り返しで品質や安全、工程を管理していくことにつながるのです。
責任は多くありませんが、やる仕事が多く基本屋外が多いのが技術担当の仕事になります。
資材管理の仕事
現場で使用する資材の把握と管理を行います。
資材置き場を設けたり盗難防止対策を施したりと適切な管理方法を考えて実施します。
資材の管理は品質を維持する上でとても重要です。
資材を使用するタイミングまでに段取りしておくといざとなっときに足りなかったりというミスも防げるので、先を見越した行動が求められます。
主に資材を管理しつつも、手が空いたときは技術担当者の仕事を行うのが資材担当の仕事になります。
施工管理の1日の仕事スタイル
仕事と職務が分かったところで次は実際の1日の業務の流れについてです。
日によって大きく異なりますが、大体の平均的な日にちを紹介します。
基本的に自宅と現場の通勤になります。
したがって現場の場所によっては通勤時間が異なり、場合によっては出張もあり得ます。
ちなみに事務所はプレハブが一般的です。
朝は非常に早く朝の時間外が基本になります。
日中は現場に出向き、施工状況の確認や検査、安全啓発など現場業務を行います。
作業は16時頃に終わるのが多いです。(屋外の場合)
そこからは事務作業があるため事務所に戻り、日報や報告書作成を行います。
次の日の準備や打ち合わせなどを含めると帰宅時間はおよそ19時頃になるでしょう。
繁忙期だったり何か問題が起きたりすると、22時くらいまで残ることもあります。
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